隙間みてキスをしよう!(スキマ マンボを高らかに歌いながら)

団長の帰朝後、久しぶりに車に乗った(助手席に、そう俺は今でも助手なんだ)
車は助手席か後部座席に限る、運転席はちょっとつまらない。


久しぶりにドライビンしたのは深夜の港区赤坂、六本木。
そこは高層ビル郡のお膝元、高層ビルに囲まれた盆地、高層ビルからの人工赤城下ろし。
ビル、車、最近運転してない、車、車・・・。


そういえば・・・(ここで時空という名の流水プールに逆らって歩く、僕も高学年このくらいできるさ)


個人的にテンションの上がるシチュエーションの1つに「深夜のサービスエリア」というのがあって
僕がまだハイティーンだった頃、そう、あれはまだ故郷にいた頃・・・
(最近、NHKのラジオドラマの影響大)


家からちょっとのところにサービスエリアがございまして
よく深夜、そこのサービスエリアの裏口から(わざわざ高速乗れないもん)入って
無意味に、自販機コーナーのカトキチ冷凍食品、原宿ドックとか買って
木のベンチとかに座って食いながら、アイドリング停車している長距離移動トラックのエンジン音を聞きつつ、行き交う車をボーっと見ていたもんさ。


これがね気持ち良いんだわ、ホント。
なんだろう、その頃は無職に近い学生だったのもあって
優越感みたいのがあったのかもしれない、せわしなく動く世間に対する優越感というか
その感覚は全てまやかしだったんだけど、なんかこう、そういうのない?


で、たまに友達とかさそって深夜のサービスエリアでお喋りとかしてたんですが
これが、そこらのピロートーク以上のテンションはあったと思うんだよぉ、そのトークしてる時。


「いやぁ楽しいよな、サービスエリアって」と一緒に行った友達に尋ねて
「うん」と返事をもらったが、なんかどうも、そうでもない雰囲気漂わせてたような気がすんだよなあ。


現在、望郷妄想をするにあたってサービスエリアというシチュエーションは欠かせないが、
その妄想に友達まで出てくると、なんだか楽しさを強要してたような罪悪感にかられるので
妄想サービスエリアには、俺と、トラックと、原宿ドックしか出さない予定です!